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第6章 部下の「内省」を促す【4】部下にたずねて学び心を刺激する

部下にたずねて学び心を刺激する|第6章 部下の「内省」を促す【4】

部下にたずねて学び心を刺激する

松下幸之助氏の秘書をしていた江口克彦さんに聴いたのですが、松下さんはいろんな人の意見を本当によく聴いたそうです。

このお話とは別に、江口克彦さんと「上司の心得」についての対談の機会もいただきました。
こちらもお楽しみください。詳細はこちら
上司の心得 江口克彦 大林伸安

「自分は小学校しか出ていないから、たいしたアイデアは思いつかない。部下はもっと勉強していていろんな意見を持っている。だから、みんなの意見を聴いた方がいい」というスタンスだったと言います。

江口さんも、松下さんから「君はどう思う?」「これはどういうことだ?」としょっちゅうたずねられたそうです。

そのうち江口さんは、これは質問されるだろうなと予測したことを、事前に調べておくようになりました。
そして、用意しておいた答えを返すと、「君はよく知っておるなあ、勉強になった」とほめてくれる。
天下の松下さんにほめられたことで、江口さんは非常にうれしく感じました。
それで、また松下さんに聴かれても大丈夫なように、先回りして勉強するという習慣がついたそうです。

質問に備えて勉強し、ほめられるから成長する

松下さんは、江口さん以外の部下にも同じことをしていたようです。
それで、松下さんの周りの人はみんな成長する。江口さんと同じで、松下さんにほめられたいと思い、質問に備えて勉強するからです。

松下さんは、部下がうまく答えられなかったとしても、決して叱らなかったそうです。
ただ「そうか」と言って、次の人に「君はどう思う?」と聴く。そして、「すごいな、君はよく知ってるな」とほめる。
これで、周囲が勝手に育つというわけです。

知らないことを部下に質問をするのは恥ずかしいことだろうか?

わからない、疑問

松下さんのやっていたことは、簡単そうに見えて意外と難しいものです。
人は、他人から無知だと思われると恥ずかしく感じます。
特に、部下が相手であれば、なおさらです。

部下を指導するのが下手な人の中には、高すぎるプライドが邪魔になっているケースがあります。
部下に対し、あらゆる面で自分が優位に立たないといけないと思ってしまうのです。
劣っていると指導ができないと勘違いしてしまうのです。

でも、それは間違い。部下の方が得意な分野については、素直に部下に聴いてしまえばいいのです。
あるいは松下さんのやり方をまねて、得意かどうか分からなくても質問すればいいのです。

部下の成長が「正のスパイラル」に入る

仮に部下が答えられなくても、「なんだ、そんなことも知らないのか」と言ってはいけません。
それは部下のプライドを傷つけ、自分が優位に立ちたいだけのこと。こういう上司は、だいたい嫌われるだけです。

部下が知らなかったら、そのままスルーしましょう。そして知っていたら、「すごいな、 私に教えてくれ」と言えばいい。
そうすれば、部下は話すことで学びが深まるし、上司に教えたことで自尊心も高まる。
そして、もっと勉強して知識を増やそうというモチベーションも高まります。
すると、さらにこちらからの質問に答えられるようになり、ますますほめられる回数が増えるという「正のスパイラル」に入るのです。

部下に教えてもらうことで、部下を育てる

もちろん、管理職の側としても、知らない知識を教えてもらえるのは便利ですよね。
ある程度規模のある組織だと、昇格したときに、今までの業務と異なった部署の管理者になることも少なくありません。

そんなときに、以前からその部署で仕事をしていた部下の方が業務に精通しているケースもよくあることです。このような場合は、とくに、たずねて育成するこのスタイルが効果的です。
自分自身も新しい部署の仕事を早く理解できますし、まさに一石二鳥です。

部下も上司に頼りにされるとうれしいものです。
自主的に勉強しようと思うし、モチベーションも上がります。
部下に教えてもらうことで、部下を育てていきましょう。

POINT つまらないプライドは捨て、分からないことは部下に頼る

 

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たまには部下に反撃する
第6章 部下の「内省」を促す【5】

 

この記事は、2014年発刊の大林伸安・著である書籍「目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」に変える7つのこと (アスカビジネス) 」を基に、メールマガジン「ノビテク通信」向けに再編集、配信した「目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本」です。内容や名称、肩書きなどは当時のままとなっておりますことご了承ください。

著者:大林伸安(おおばやしのぶやす)

大林伸安

株式会社ノビテク 代表取締役
教育担当者支援マガジン NOBETECH MAGAZINE 発行人
英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(MBA) 、アクションラーニング学習コーチ。

教育研修事業、講演事業、情報発信事業など人材育成に関わる事業を展開する。日本一の規模の研修実施プロジェクトを講師側総責任者としてプロデュースし、完遂させた実績を持つ。競合会社の経営者が集う「研修業界経営者サミット」では、業界のリーダーたちと研修業界の未来を一緒に考える。

著書:
『仕事が楽しくなる!25のルール』 ダイヤモンド社
『目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」 に変える7つのこと』 明日香出版

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