研修・講師のご依頼なら、人と組織の成長を支援する株式会社ノビテク

03-5844-1144

受付時間 平日 9:00~18:00

お問い合わせ

目標を達成し続けるリーダーの部下を育てる7つの基本

アーカイブ:

第5章 部下に「成長」したことを感じてもらう【2】小さな成功体験を積ませる

部下を指導するときは自信の持たせ方が重要

部下にとって初めての不安な業務。あるいは本人の意に100%沿った配属ではなかった場合。「モチベーションを高く持て」と説いても成果は期待できないでしょう。代わり本人に「やれる」「できる」と自信を持ってもらうアプローチがあります。それが「小さな成功体験を積ませる」方法です。

目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本
第5章 部下に「成長」したことを感じてもらう【2】
「小さな成功体験を積ませる」

小さな成功体験を積ませる

ある企業で、職種転換の研修を担当したことがあります。相手は、製造部門や管理部門などに所属していた、40~50代の社員。彼らを営業職に配属させるため、研修をすることになったのです。

彼らは全員、営業未経験でした。また、営業部門への配属は彼らの希望ではなく、会社の都合によるもの。そのため、モチベーションは最低でした。

疲れている人

本人が希望しない異動による研修現場の空気

研修会場には、「なんで私が営業なんかしなきゃいけないんだ」というオーラが充満。

研修の初日は、ほとんどの受講生が斜に構えて講義を受けていたのです。

研修講師は、魔術師ではありません。意欲のない研修生をやる気にさせるための特効薬など、持ち合わせてはいないのです。

研修生を動かす突破口「成功体験」

そこで私は、「小さい成功体験を数多く積ませること」を突破口にしました。

step

ある小学生向けの補習塾では、成績の悪い生徒にあえてやさしいテストを受けさせるそうです。

例えば、テストで30点しか取れない小学4年生がいたら、2年生向けのテストを出題する。そこで100点を取れたら、弱点を教えた後、今度は3年生向けテストを受けさせる。さらに100点を取れたら、小学4年生のテストを再出題するのだと言います。こうすることで、生徒に自信を持たせながら、難易度を上げていくのです。

私が研修で行ったのも、同じようなことでした。

まずは、名刺交換のやり方など、ごく初歩的なことを教えました。その研修生たちは製造部門に所属し、名刺交換すらしたことのない人たちだったので、最初はまごついていました。しかし、やり方をひとつひとつ教え、実際にできるようになると、彼らの態度が徐々に前向きなものに変わってきたのです。

彼らは慣れない営業部門への配属が決まり、「こんな歳になって、未経験の営業なんてできるのかな?」と不安を感じていたと思います。こういう状況で、やる気を出せと言う方が間違いでしょう。

しかし、名刺交換ができるようになり、営業トークもだんだんと上達していくうちに、「あれ、私にも営業ができるんじゃないか?」という気持ちが芽生えてきました。いわば「やれる気」が膨らんできたのです。すると、恐れる気持ちがだんだんと薄れて、「やる気」が生まれてきました。

人を指導するときは、自信の持たせ方が重要

頑張る

人を指導するときは、いかに自信を持たせてやるかが重要です。自信を持ち、「やれる気」が大きくなれば、それが「やる気」につながります。

登山初心者をいきなりエベレストに連れていったら、確実に挫折します。そして自信を失い、二度と登山などしたくないと思ってしまうでしょう。

一方、簡単に登れる山からチャレンジし、登頂成功を重ねていけば、自信はどんどん大きくなります。そして、いつかはエベレストに登頂できるかもしれません。 仕事でも同じことが言えます。

営業職の部下に対しては、営業の仕事を「あいさつ」「提案」などのように、小さく分解してやりましょう。もし、今の段階では成果が出ていなかったとしても、「お客様へのあいさつは元気よくできるようになったな」「提案は分かりやすくなったじゃないか!」などのように、小さい部分はほめてやれます。そうすると、部下は成長している実感=「やれる気」が持てるのです。

仕事が楽しいのは成長を感じられたとき

以前、離職率の高い会社で、若手社員にアンケートを取ったことがあります。その際、「仕事が楽しいのはどんなとき?」という質問をしたのですが、ダントツで多かった答えが「成長を感じられたとき」でした。

仕事が多少ハードでも、自分が伸びていると実感できれば、仕事は楽しめるものなのです。

しかし、自分が成長できているかどうかは、本人には分かりづらいものです。だからこそ、上司がしっかりと「あなたは○○ができるようになったよ」と、伝えることが大切。そうすれば、部下は成長感を得られて自信が持てるのです。 

POINT 「やる気」より「やれる気(成功期待感)」にフォーカスする

 

次の記事はこちら
言葉や行動の裏にある感情を拾う
第5章 部下に「成長」したことを感じてもらう【3】

 

この記事は、2014年発刊の大林伸安・著である書籍「目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」に変える7つのこと (アスカビジネス) 」を基に、メールマガジン「ノビテク通信」向けに再編集、配信した「目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本」です。内容や名称、肩書きなどは当時のままとなっておりますことご了承ください。

著者:大林伸安(おおばやしのぶやす)

大林伸安

株式会社ノビテク 代表取締役
教育担当者支援マガジン NOBETECH MAGAZINE 発行人
英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(MBA) 、アクションラーニング学習コーチ。

教育研修事業、講演事業、情報発信事業など人材育成に関わる事業を展開する。日本一の規模の研修実施プロジェクトを講師側総責任者としてプロデュースし、完遂させた実績を持つ。競合会社の経営者が集う「研修業界経営者サミット」では、業界のリーダーたちと研修業界の未来を一緒に考える。

著書:
『仕事が楽しくなる!25のルール』 ダイヤモンド社
『目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」 に変える7つのこと』 明日香出版

大林伸安の講師プロフィール

管理職向け研修一覧

お問い合わせ

TEL:03-5844-1144
受付時間 平日9:00~18:00
投稿by ノビテクBlog管理人
BACK