研修・講師のご依頼なら、人と組織の成長を支援する株式会社ノビテク

03-5844-1144

受付時間 平日 9:00~18:00

お問い合わせ

目標を達成し続けるリーダーの部下を育てる7つの基本

アーカイブ:

第7章 部下の「可能性」を広げ、目標達成させる【1】部下に目標を設定させる

部下に自信をつけさせるには自分で目標を設定させる

ノルマと目標の違いを理解し、部下に目標を設定してもらいましょう。部下に自信をつけさせ、「やれる気」にさせることで、成長が加速します。

目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本
第7章 部下の「可能性」を広げ、目標達成させる【1】
「部下に目標を設定させる」

部下に目標を設定させる

私は若い頃、半年だけゴルフにはまったことがあります。
生まれてはじめてコースに出たときは、「OKあり」で167を叩きました。
一緒に回った人からは、「OKがなかったら200を超えてるぜ。逆にすごいよ」と、変なほめられ方をしたのを覚えています(笑)。

熱中すると上達が速くなる

コースに出るのが早すぎたと、私もさすがに反省しました。しかし同時に、闘争心に火がついたのです。
そこからは、打ちっ放しなどに通って練習三昧。すると、スコアはみるみる縮まっていきました。半年後には、120を切れるくらいまで上達したのです。
当時は、必死で時間をつくって練習をしました。

熱中の秘訣は自分で目標を立ててクリアすることにあり

成長する

なぜ、あれほど私はゴルフに熱中できたか。それは、ゴルフが「自分で目標を立て、クリアを目指すスポーツ」だったからです。

「スイングをこう直したら、もっと飛ぶんじゃないか?」「スタンスを変えたら、ボールが曲がらなくなるかも?」などと工夫し、それが結果に結びつくのが楽しかったのです。

結局、仕事が忙しくなって半年でやめてしまいましたが、もし、あのときに他の誰かから「半年で120を切るよう努力せよ」 と強制されていたら、どうなっていたでしょう。
きっと、あんなにゴルフの練習に打ち込んだりはしなかったはずです。

「ノルマ」と「目標」は違う

「ノルマ」と「目標」は一見似ているようで、実は全く違います。
「ノルマ」は、人から強制され、クリアを強いられるもの。もし達成できても、安堵感を得られるだけです。 一方、「目標」は自分自身で立てるもの。だから、クリアしようとあれこれ知恵も絞るし、努力もします。そして、最終的にクリアできたら、大きな達成感が得られるのです。

上司からのノルマ、自分の目標

仕事にも、同じことが言えます。 上司から、「お前のノルマは年間1億円だぞ」と言われると、多くの部下はうんざりしてしまうでしょう。でも、自分から「私の目標は、年間2億円だ」と設定すれば、かえって前に進むエネルギーが湧いてきます。

そこで部下には、上から与えられるノルマとは別に、自分が目指す目標を立てさせると効果的です。
若いうちから、自力で目標を立てる習慣をつけさせるのです。

もし、自分で2億円の目標を立て、最終的に1億5000万円しか売り上げられなかったとしましょう。
それでも、会社から与えられたノルマはクリアできています。
それだけでも、大きな自信が得られるでしょう。
そして、仮に2億円の売り上げを達成できたら、その満足度は計り知れないほどの大きさになるはずです。
そして勝手に、「次は3億円を目標にしよう! そのためには、もっと仕事を改善しなければ」と成長していくのです。

スモールステップのやり方で、自分自身でレベルアップを促す

経験の浅い若手の場合、売り上げなどの数値目標を立てるのが難しいケースもあるでしょう。
また、はなから無理だとあきらめて、低い目標を立ててしまう部下もいます。
そういう場合は、もっと小さい目標から考えさせていきます。

例えば、「今週は、新規のお客様に10件は電話を入れよう」などで構いません。そして、達成できたら、次は12件、15件と目標を高めていけばいいのです。

自ら目標立てることを習慣化する

習慣化する

大切なのは、自ら目標を立てる習慣をつけさせていくことです。
人材育成の世界では、「スモールステップ」というやり方を大事にします。
これは、目標を細分化し、小さな目標を達成する体験を積み重ねながら、徐々に難易度を上げていき、自分自身をレベルアップさせていく方法です。

こうして目標をひとつひとつクリアする中で、部下のやれる気(成功期待感)を醸成させます。
部下に自信をつけさせ、「やれる気」にさせることで、成長が加速します。

上から与えられるノルマの他に、自分の「目標」を持たせる。
これだけで、部下の成長度は大きく変わります。

POINT ノルマとは別に自分の目標を立てさせる

 

次の記事はこちら
限界を突破させるため無茶な目標を与える
第7章 部下の「可能性」を広げ、目標達成させる【2】

 

この記事は、2014年発刊の大林伸安・著である書籍「目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」に変える7つのこと (アスカビジネス) 」を基に、メールマガジン「ノビテク通信」向けに再編集、配信した「目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本」です。内容や名称、肩書きなどは当時のままとなっておりますことご了承ください。

著者:大林伸安(おおばやしのぶやす)

大林伸安

株式会社ノビテク 代表取締役
教育担当者支援マガジン NOBETECH MAGAZINE 発行人
英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(MBA) 、アクションラーニング学習コーチ。

教育研修事業、講演事業、情報発信事業など人材育成に関わる事業を展開する。日本一の規模の研修実施プロジェクトを講師側総責任者としてプロデュースし、完遂させた実績を持つ。競合会社の経営者が集う「研修業界経営者サミット」では、業界のリーダーたちと研修業界の未来を一緒に考える。

著書:
『仕事が楽しくなる!25のルール』 ダイヤモンド社
『目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」 に変える7つのこと』 明日香出版

大林伸安の講師プロフィール

管理職向け研修一覧

お問い合わせ

TEL:03-5844-1144
受付時間 平日9:00~18:00
投稿by 株式会社ノビテク編集部
BACK