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目標を達成し続けるリーダーの部下を育てる7つの基本

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はじめに - 目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本

はじめに – 目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本

皆さんの中には、職場でリーダーとして働いている人がたくさんいることでしょう。そして、仕事の成果がなかなか上がらず、苦労している人もいるかもしれません。

例えば、他社より優れた商品・サービスを開発できれば、苦しい状況でも売り上げを増やすことができるでしょう。こういう時代でも、商品力を武器にして成長し続けている企業は確かにあります。
ただし、これは、口で言うほど簡単ではありません。商品開発には時間もコストもかかります。

また、部下の人数を増やし、チームの売り上げを増やすという考え方もあるでしょう。
しかし、そもそもメンバーが多くなれば人件費も増えますから、求められる成果のレベルも高まります。そうした中、部下たちが期待通りのパフォーマンスを上げられなければ、リーダーであるあなたのストレスは、さらにたまってしまいます。

第一、現場のリーダーには、こうした権限が与えられていないことがほとんどです。商品開発に口を出す機会は少ないでしょうし、自分だけの判断で新メンバーを雇うことも難しいはずです。
経営資源の四要素は、「ヒト・モノ・カネ・情報」だと言われます。しかし、現場のリーダーには、それぞれを扱うのに大きな制限が与えられているのです。
こうした中、あなたのチームが今よりも成果を上げていくためには、どうしたらいいのでしょうか?

答えは、「チーム内にいる部下を『できる部下』に変える」です。
人を成長させるために、追加コストはかかりません。また、魔法のようなノウハウだって不要です。
リーダーが自らの意識を変え、メンバーの成長を促す行動をとれば、チーム全体の実力をグンと伸ばすことができるのです。「できるリーダー」と呼ばれる人々は皆、そのノウハウを身につけているものです。

では、「できる部下」とは具体的にはどんな人なのでしょう?

その条件は3つです。

ひとつ目の条件は「主体性」です。自ら考え、行動に移せる能力こそが、「できる部下」に求められる能力の筆頭です。
最近の若手社員教育の中で、「主体性が足りない人が多い」という悩みをしばしば耳にします。言われたことはやるが、それ以上のことはやらない。自ら考えるのではなく、指示を待つ受け身の姿勢が目立つというのです。
こうした「受動型人間」は、今の企業では成果を出せません。何しろ、現代のビジネスにはスピードが不可欠。上司の指示を待ち、手をこまねいているうちに、ビジネスチャンスはどんどん遠くなってしまうのです。
ですから、自力で考え、目標を設定し、達成するための創意工夫ができる部下を育てることが大切なのです。

2つ目の条件は「期待値以上」です。これは、周囲から期待されている役割・業績以上のアウトプットを出せる人材ということです。
期待値以上のアウトプットを出すには、周囲から何を期待されているのか理解する必要があります。また、その期待に応えられるだけの能力も不可欠です。リーダーは、部下に期待していることをきちんと伝え、その期待に応えることのできるスキルと知識を習得させることが必要です。

そして3つ目の条件が、「自己成長」です。主体的に学び、経験を通じて成長を遂げていく人。日々の仕事から得た経験を、次の仕事に活かしていける人です。
部下をこうした人材に育てるには、自力でPDCA(Plan・Do・Check・Act)のサイクルを回す習慣を身につけさせることが大切です。経験したことを振り返り、深く考えて気づき、学ぶ(内省化)ように促すことで、自己成長させていくのです。
できる部下は自分で考え、自ら目標を設定し、その目標を達成するための創意工夫をします。仕事の中で、その目的を理解し、常に何を優先しなければならないかを考えることができるのです。

もちろん、部下の指導は簡単ではありません。
しかし、特別なノウハウが必要だというわけでもないのです。
基本的な知識を学び、部下の心を動かす方法を徹底して実行すれば、道は開けます。本書では、そのための視点や、部下との関わり方を「7つの基本」にまとめ、皆さんにお伝えします。

私は四半世紀にわたって、多くの企業や組織の人材育成に携わってきました。
その間、常に意識してきたのは、ある先輩から教わった「人は人によって磨かれる」「人は仕事を通して成長する」「人は成長することを求めている」という言葉です。あなたの部下も、やり方次第で必ず成長します。そして部下の成長は、あなた自身にも大きな幸せをもたらすのです。

部下を育てることは、あなたの業績アップや仕事の効率アップに直結します。それ以上に、リーダーとして大きく成長するチャンスでもあるのです。
ぜひ、「できる部下を育てられるリーダー」に成長してください。そうすれば、あなたの仕事はずっと楽しく、楽になるはずですから。

 

株式会社ノビテク 代表取締役 大林伸安

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各章の説明 – 目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本

この記事は、2014年発刊の大林伸安・著である書籍「目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」に変える7つのこと (アスカビジネス) 」を基に、メールマガジン「ノビテク通信」向けに再編集、配信した「目標達成し続けるリーダーの「部下」を育てる7つの基本」です。内容や名称、肩書きなどは当時のままとなっておりますことご了承ください。

著者:大林伸安(おおばやしのぶやす)

大林伸安

株式会社ノビテク 代表取締役
教育担当者支援マガジン NOBETECH MAGAZINE 発行人
英国国立ウェールズ大学大学院経営学修士(MBA) 、アクションラーニング学習コーチ。

教育研修事業、講演事業、情報発信事業など人材育成に関わる事業を展開する。日本一の規模の研修実施プロジェクトを講師側総責任者としてプロデュースし、完遂させた実績を持つ。競合会社の経営者が集う「研修業界経営者サミット」では、業界のリーダーたちと研修業界の未来を一緒に考える。

著書:
『仕事が楽しくなる!25のルール』 ダイヤモンド社
『目標達成し続けるリーダーの「できない部下」を「デキる部下」 に変える7つのこと』 明日香出版

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投稿by 株式会社ノビテク編集部
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