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第二回Withコロナの行動計画ワークショップを実施しました

2020/8/31、ノビテク社内で、パーソル総合研究所×慶應義塾大学 前野隆司研究室の研究プロジェクト「幸福学プロジェクト ※外部サイトが開きます」に掲載されている「はたらく⼈の幸せ診断 ※幸福学プロジェクトサイトのpdfへのリンクが開きます」を使ったワークショップの第二回目を実施しました。

前回のワークショップの様子はこちら「Withコロナの行動計画ワークショップを社内で実施しました

第二回目のワークショップでは、実業務に落とし込んで考える時間にすることが目的です。

 

目次

 

ワークショップ(以下WS)の基本概要

仮説
withコロナの状況に置いて、一人ひとりがどこまで何をするのかが見えにくくなっており、かつ漠然とした不安の中で働いているのではないか。

WSで目指すこと(テーマ)
ノビテクが年内中に成し遂げなければならないことと、そのために一人ひとりが行うことを全員で共有することで、2020年下期を走り抜けるためのモチベーションを醸成する。

WSで行うこと
ノビテクが年内中に成し遂げなければならないことを明確化し、全員で共有する そのために一人ひとりが行うことを全員で共有する。
1回2時間×2回で行う。

テーマ
第一回「ノビテクの職場は幸せ(well-being)ですか?」
第二回「ノビテクが年内中に成し遂げることは何ですか?」

ワーク1「幸せ因子を促進するために行うこと」振り返り

前回のワークで、幸せ因子を促進するために今後どのような行動を起こすか、という個人目標を設定しました。

ワークシート
ワーク 「ノビテクの職場は幸せ(well-being)ですか?」②

例えば「チームワーク」
・業務改善などの意見を出し合う。
・社員以外にも講師やパートナーとのチームワークを醸成する。

例えば「他者貢献」
・仕事で関係している人に、こまめな声がけと感謝を伝える。
・具体的な役割期待および評価について何を求めているか確認。

この内容を「「幸せ因子」を促進する行動をした結果」として各自で評価してもらいます。

ワークシート2

 

振り返りによって、目標設定が行動に与えた変化を俯瞰でき、その作用を理解することが可能になります。これで次のステップへと進むマインドセットの準備はできました。

目標設定と行動の関連を理解したあとは、実業務に落とし込んだ目標設定のプロセスへと移ります。

ワーク2「一人ひとりが年内中に成し遂げることは何か」

ワーク2の開始前に、経営・マネジメント層から、2020年下期の経営方針を発表してもらいました。
企業や組織全体のビジネスゴールを全員が共有することで、「個人が年内に成し遂げること」=目標設定が、チームに良い影響を与えるものであるかどうかを判断しやすくなります。

ワークシート3

ファシリテーターの講師から参考資料として、

  • 優先順位の考え方
  • 目標の検証:SMART
  • ソーシャルサポート

の3つの知見を授かりました。

ビジネスゴールを踏まえた目標設定のお題に、各人の頭には、やらなければならない業務タスクが膨れ上がっていると予測されます。やるべきことが多いと、どれから手をつけていいのかわからない、あるいは、簡単で手軽なものしかこなさず、重要なタスクが放置されてしまいます。

そういった場合、全て並列ではなく「優先順位」をつけることが必要で、曖昧で評価しづらいフレーズにならないよう「検証できる目標設定」を行い、個人だけでは達成できないことも「チーム内での助け合い」によって困難を乗り越える手段を知ることが、行動計画を遂行しやすくする1つの方法ではないでしょうか。

参考資料

 

これにて、全二回にわたるワークショップは終了です。
参加者には、実際に目標設定の共有と、宣言をしてもらいました。年内達成に向け、それぞれが取り組みを始めています。
組織であるノビテクも、個人である参加者も、共に成長できる環境となるワークショップでした。

参加者の声

「第二回 Withコロナの行動計画ワークショップ」の締め括りとして、参加者にアンケートを取りました。
設問は

  • 満足度(1不満 2やや不満 3やや満足 4満足)
  • 満足度の数値の理由
  • 参加してみての気付きや変化があれば、教えてください

の3つです。そのなかから、いくつかピックアップしています。

満足度の数値の理由

4を選んだ参加者の声

  • 「年内で(7月~12月の範囲)」という期間が、何かを成し遂げるということを考えるのにちょうど良い期間でイメージがしやすかったです。
  • 1回目と2回目の間に宿題があることで、実践したり振り返って考えたりする時間を持つことが出来とても良かったです。
  • やるべきことを一人ひとりが考える時間を持てた&それを社内で共有できたため。
  • ワークショップでディスカッションをすることにより、行動(考えたり、実施したり)するきっかけになったため。
  • 会社の方向性を確認しつつ、社員のベクトルも合わせられた点。
  • 改めて今後の行動を考える良い機会となりました。また宣言から改善もすることが出来ているので、今後も続けていきたいです。
  • 言語化、共有したことで、取り組むべきことが個人としてもチームとしても具体的になりました。
  • 在宅勤務で顔を合わせる機会が減っている中、社員が全員参加でこれから12月までの間にやるべきことを決められたから。

3を選んだ参加者の声

  • 実現できたことがまず大きい。さらにもっとできそうな、改善の余地もあるため、前向きな意味で、やや満足しないとした。
  • 短時間WSのメリットは、テンポよくすすむこと。デメリットは、深い話がしにくいこと。これは事前準備の問題もあるかと思う。
  • 今後も定期的に、時間を意識しながらも、全員の意見や知恵を集約できる場をつくりたい。

参加してみての気付きや変化があれば、教えてください

  • おもしろいアイデア、課題設定があり、ワクワクした。
  • ソーシャルサポート、4つに分けられたサポートのカタチを考えたことがなかった。
  • なんとなくこうしたい、と思っていたことを他のメンバーと共有することで具体的になり、やりたいな、からやろう!という気持ちになれました。また実際に行動に移すことができて前向きになれました。
  • 会社に対してやりたいことを宣言したことで動きやすくなったように思う。
  • 研修やワークショップで何かを学んだり、計画を立てたりしても、その後の継続が難しい点に気付きました。変化としては、自分ひとりでやるのではなく、チームで行う方が成果が上がると思うようになりました。
  • 今後、自身がチャレンジしていくことを行動宣言することで、日々の意識に変化を感じております。
  • 些細なことでも、継続してやっていくことが、みんなに少しずつ影響を与えていくということ。
  • 目標として掲げたことでも、実際に行おうとした時に何かの問題があり、やはりこれはやらないでおこう。と決断することも大事(無理やり実行しないという決断)。

講師所感

今回2時間×2回のワークショップを実施しました。

1回目は「ノビテクの職場は幸せ(well-being)ですか?」というテーマで、自組織の状態を確認しました。
2回目は「ノビテクが年内中に成し遂げることは何ですか?」というテーマで、組織方針を全員で確認後、一人ひとりが年内に必ず成し遂げることを考え、宣言しました。

宣言を成し遂げるためには、個人の努力は当然ですが、他者からの支援が欠かせません。
他者からの支援を得るには「幸せ(well-being)な職場」でないと、欲しい人から欲しい時に支援をもらうことができません。

1回目のワークショップで、ノビテクの職場は概ね「幸せ(well-being)な職場」であることを全員で確認できました。よって、2回目のワークショップでは「他者から得たい支援」を全員がスムーズに考えることができました。

今回のワークショップの流れを振り返ると、ノビテクでは成功の循環モデルの「関係の質」がすでにできていて、それを「幸せ(well-being)な職場」という形で共有しました。結果、ワーク内の議論における「思考の質」が高まり、より実践的な「年内に成し遂げること」という行動目標が出てきたのではないかと考えます。

2回のワークショップ終了後、参加者から感想をいただきました。

◎会社の方向性を確認しつつ、社員のベクトルも合わせられた
◎日々の業務に追われる中で、自分の仕事や会社について立ち止まって考えることができた

経営陣は会社の状況や方向性を発表している”つもり”でも、日々の業務に追われている社員がそれらを認知し行動に移していくのは難しいと思います。
ましてやテレワークが進み、お互いの仕事ぶりが見えにくくなっている中で、会社の意向を理解し一人ひとりが主体的に仕事を進めるのは、通常より困難になっているかもしれません。

もし、このような懸念がある時は、今回のようなワークショップを行うことをお勧めします。

「少しだけ仕事から離れ、全員でこれから行うことに集中して議論する時間を持つ」
仕事を冷静に振り返り、仲間からの応援を受けて、自身の仕事を加速する良い機会になるでしょう。

講師:上野昌枝(ラーニング・アーキテクト)

幸福学プロジェクト

本プロジェクトでは、「幸福学(幸福経営学)」を提唱されている慶應義塾大学の前野隆司教授とパーソル総合研究所の共同研究として、国内の就業者(20代~60代)に対して質的調査と大規模なアンケート調査を実施し、「はたらく人の幸せ」に着目した新たな経営指標を開発しました。また、大規模調査から見えてきた「はたらく人の幸せ」の実態や経営への効果、マネジメント介入への実践的な観点について提案してます。

引用元:これからの幸せなはたらき方を探求する はたらく人の幸福学プロジェクト – パーソル総合研究所

参考 カリキュラム

学習項目 学習形式 学習のポイント ※ 「●」講義、「○」演習
1.オリエンテーション
(15分)
●講義
○演習
●WSの概要と進め方の説明
○グランドルール作成
2.宿題の振り返り
(25分)
○演習

○宿題振り返り「幸せ因子」を促進する行動をする
 ①[GW]次の視点で振り返る(10分)
   a.行動して変化はあったのか
   b.変化が起こらなかった理由は何か
 ②[全体]全体共有(10分)

3.ワークショップ
(35分)
○演習

○ワークショップ
 「一人ひとりが年内中に成し遂げることは何か」
  ①[全体]ワークの進め方の説明(5分)
  ②[個人]年内中に成し遂げること考える(5分)
  ③[GW]グループに分かれて、②についての精査をし、
       ひとり一人が年内中に成し遂げることを決定する(25分)

休憩(10分)

3.ワークショップ(続き)
(40分)
○演習

○ワークショップ(続き)  
  ⑤[個人]③の決定事項について、実行に必要なソーシャルサポートを検討する
        (5分)
  ⑥[GW]⑤について、グループ内で精査する(20分)
  ⑦[全体]一人ひとりが行うことを宣言する(15分)

4.まとめ
(5分)
●講義
●講師からのまとめ
投稿by 株式会社ノビテク編集部
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