facilitator

やれる気講師

'やれる気'を醸成し'行動'を促します

講師紹介

永野宏樹

ノビテクの『やれる気講師』の永野宏樹講師を紹介します!
永野宏樹


プロフィール
大手証券会社で、法人担当として企業の資金調達・公開支援、M&A仲介や財務アドバイザリーなどに携わる。その後、IT関連企業に転出し、同社の上場の中心的役割を果たし、経営企画室長として中期経営計画を主管するとともにIR業務やM&A業務を担当する。理論を伝えることより、受講者とともに実践に繋がる知恵を創発することを心がけている。



目の前の現実を受け止める

あるスポーツ少女の話です。
彼女は小学生の時にミニバスケットボールを始めました。
身長が大きいこともあり、彼女が上手になるにつれチームの成績も上がっていきました。中学進学を前に彼女には悩みがありました。バスケットは本当に好きで、真剣に練習もやりたいし、本気で上手になりたいという気持ちでした。しかし、チームメイト達とはそうした心構えの点で大きな隔たりを感じていました。また、彼女が行くはずの中学校は全くの弱小チームで区大会も勝ち抜けるかという状態でした。

そんな時、市内で一番強い中学校の指導者から誘いがありました。その学校にはいわゆる越境入学で有力選手が通っています。その学校に行けば、県大会上位、全国大会出場も夢ではないかも知れません。確かにバスケットのことを考えれば、誘われた中学に行くという選択肢が一番良いように思えます。

彼女は両親と相談しました。まずは、中学生としてきちんと生活ができることが大事であり、部活はそのうちの一部。自分の感情的な判断でルールを曲げて(越境入学して)バスケットを続けることに意味があるだろうか。
そんなことを色々と話し合い、結局彼女は校区の中学校にそのまま進学しバスケットを続けました。1年から試合に出ることは出来ましたが、区予選で敗退でした。残念ながら、チームメイト達とギャップを感じる状況も変わりません。それでも彼女は、その時出来ることに真面目に取り組んでいました。
先が見えないような状況でしたが、それから色々なことが重なって起きました。

実は彼女の中学校の教頭先生はバスケットの有名な指導者で、今まで直接部活動に関わっていなかったのですが、直接、部の指導をしてもらえるようになりました。更に彼女は全国大会の県選抜チームの選手に選ばれました。実績の無い学校から無名の選手が選ばれることなど考えられない話でしたが、彼女を目にした協会の関係者が推してくれたそうです。彼女は春休みに全国大会に出場し、戻ってから中学校のチームも夏の市大会を勝ち抜き県大会まで大躍進しました。その一方で、彼女に声をかけた中学校は市大会も勝ち抜けないような状況になっていました。

彼女に起こったことは、単なる偶然の重なり、ただ運が良かっただけなのかも知れません。バスケットを中心に考えると、中学進学の際の選択は必ずしもベストの選択ではなかったかも知れません。しかし、与えられた状況の中で努力を続けたことが結局運を呼び込み、本人に良い結果をもたらしたと思えて仕方がないのです。

今は求めなくても色々な情報が耳に入ってくる時代です。ともすれば先の事や周りの事ばかりに目をとられ、目の前の状況が不合理に思えたりします。しかし、今ある状況には必ず意味があります。その時はわからないかもしれませんが、やるべきことをやり遂げた後からその意味は見えてきます。遠回りに思えても、結局は近道だということもあります。ビジネスの世界でも様々な分野で成功された方々のお話を聞くと、最初に考えていたこととは違う形で成功された方々が驚くほど多くいます。夢を抱いて入社したけど、自分の希望する部署や仕事に就けないということもあるでしょう。先が見えないようでも、必ず何かが待っています。

最後に、私の尊敬する経営者の言葉をお伝えします。
「あの頂きまで登ってみよう。その先に待つ素晴らしい景色が見えるから」