facilitator

やれる気講師

'やれる気'を醸成し'行動'を促します

講師紹介

木谷 さつき

ノビテクの『やれる気講師』の木谷 さつき講師を紹介します!
木谷 さつき

プロフィール
展示会や企業などのVIPアテンドや受付の実績を積み、ナレーターとしても活躍。国際会議や式典、フォーラムなどの司会業をこなす。その後、企業や学術機関においては新入社員研修や接客サービス指導、講師を務め、話し方や司会者育成講座などにも携わる。




言霊(ことだま)の不思議

現在私は、講師としてだけでなく、プロの司会者として仕事をしています。
誰もが、日ごろ使っているであろう言葉を仕事道具としているわけですが、つくづく言葉というものは不思議な力を持っていると感じます。
同じ言葉でも話し手の想いやタイミングがうまく重なったとき、ごく当たり前の言葉が、聞き手の心に染み入り、感動を与えることさえあると実感しています。
その不思議な力は「言霊(ことだま)」というそうですが、話し手が単なる音として言葉を使うのではなく、想いを込めて使ったとき、よくも悪くも相手の心に響く言霊になるのです。
悩んでいる時に暖かい一言で元気になったり、お客様とのやり取りの中で、いつも話している言葉にも関わらず、そうか!とひらめきを感じる瞬間があったり・・・と、言葉は生きているのだとつくづく思います。

その言葉の中でも、私の一番のお気に入りは、「明けぬ夜はない」という言葉です。
ある時、ひょんなきっかけから、大規模なパーティーのコーディネートをすることになりました。様々な難問にぶつかり、普段は心臓に毛が生えているといわれるくらい図太い私ですが、本当に無事終わるのだろうかと、正直夜も眠れないほどの不安な気持ちになったことがありました。
そんな気持ちを読み取ったのか、一緒に仕事をしていた方から、かけてもらった言葉が「明けぬ夜はない」。当然の意味を持つ言葉なのに、この言葉をかけられた時、思わず明るい光が差し込んできたかのように心が軽くなり、涙がこぼれそうになりました。
何故なんでしょうか?苦しくて、不安で、失敗したらどうしようと、思っていた時に、人事を尽くしたのだから後は天命を待つしかない・・・言霊によって、このような心の持ち方ができたのでしょう。

当たり前のことですが、今見えているものや知っていることがすべてではなく、本当は、もっとたくさんのものがあるということは分かってはいても、追い込まれてしまうと、ついこれしかないと視野が狭くなりがちです。
そんなときに、心に響くような言霊をもらうことにより、見方や考え方をかえることができて、今までそばにあっても見えていなかったものが少し見えるようになります。今でも、つい不安に追い込まれそうになると、この言葉を思い出しています。

毎年春になると、新入社員研修を担当させていただきますが、彼らが懸命に課題に取り組み、悩みながらも解決できたときの、目の輝きや表情の変化を嬉しく思いながらも、もしかしたら、いつか迷子になるときが来るかもしれないとも思います。
どんなに迷い、悩んでも、手探りでも、そのときできる最大限のことを考え行動していけば、必ず朝はくる。
それこそが「明けぬ夜はない」なのです。
これから様々な経験をしていくであろう新入社員の皆さんに、仕事のスキルだけでなく、見えていないだけでたくさんの人が支えてくれていること、そして辛い時に、ふと思い出してもらえるような、心に響く言霊を贈りたいと心がけています。