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やれる気講師

'やれる気'を醸成し'行動'を促します

講師紹介

赤松美香

ノビテクの『やれる気講師』の赤松美香講師を紹介します!


赤松美香

プロフィール
大手繊維メーカーにて秘書職として勤務。社内の新人研修を担当する。その後、人材コンサルタント会社にて、研修の企画・運営に携わりながら、自らも営業マナー研修、キャリア開発、インストラクター養成研修に携わる。その後、キャリア・アドを設立し、各種研修の企画・運営、に携わる。



「よく書けているね」―私を変えた一言―

「先生、私、社会人失格ではないのですよね」――。
涙をこぼしながらそう言う彼女の姿を、私は今でも忘れることができません。

とある企業での新人研修後の一コマ。
私は、研修中の彼女の姿勢から、ひどく落ち込んでいるように感じていました。
おそらく彼女は自分以外の受講生が、皆、自分よりも優秀に感じていたようです。  
その上、他の講師から、幾度となく注意を受け、そのことが輪をかけたようでした。
そうしたなか、ある日の研修中、私は彼女のノートのとり方に目をとめました。図解を用いて記入する彼女のノートは、新人研修の段階では珍しいものです。

「よく書けているね」。

私は、他の受講生に彼女のノートのとり方を紹介し彼女を褒めたのです。
すると教室では、「すごいね」「おもしろい」「へえ」などと感嘆と賞賛の入り混じった声が木霊しました。 
彼女は、少しはにかみながらも嬉しそうに顔をほころばせていました。次の日から彼女は明るさを取り戻したように感じました。
 
人は誰かからの一言で大きく変わるものです。
 
20年前の私自身がそうでした。
とある大手メーカーの秘書として、希望や自信を胸に抱いて社会人生活のスタートを切ったものの、最初は失敗と挫折の連続。
 
電話を取り次ごうとすれば間違う、緊張のあまり、来客応対でも声が出ない、上司や先輩からは毎日注意されてばかり、いつしか「もう辞めたい……」と悩む日々が続きました。 
ちょうどその頃、新しく赴任してきたA課長の一言が私を変えたのです。
 
「このお礼状、よく書けているね」――。

クライアントへのお礼状を頼まれ、どう感謝の気持ちを文字にしていいのかを私なりに考えあぐねていました。結果、なんと3時間もの時間を費やしようやく書き上げたものです。
悩み、落ち込んでいた時だっただけに、予期せぬ言葉が心に沁み、嬉しく感じました。

次の日から私の中で、「何か」が変わりました。A課長に認められたい――、その一心で、毎日、毎日、ただ懸命に仕事に打ち込みました。

いつしか、あれほど辞めたいと思っていた秘書の仕事が楽しくなり、自信を持って打ち込めるようになったのです。
 
あれから20年近く流れた今、私はあの頃感じた「何か」を受講生たちに感じさせることができているのか、時々ふと考えます。

新人研修が終わって1ヵ月ほどしてから、彼女から研修のお礼と近況報告を兼ねた手紙が届きました。その文面には、
「失敗も多いけど、私はくじけません。あのときのように周りから認められるようになりたいです。先生ありがとう」――。
くじけながらも、また明日から頑張るという決意がその手紙いっぱいに綴られていました。
 
涙が出てきました。
私が感じた何かを彼女も感じてくれたのかもしれない。昔の私自身とダブり、懐かしい気持ちや嬉しい気持ちで一杯に。
「ありがとう」と手紙を見つめながらつぶやいていました。
「明日からもがんばろう」そういう気持ちになり、エネルギーを貰ったのは、他の誰でもないこの私なのです。

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