新入社員教育などセミナー情報の開催場所・テーマ・会場などをいち早くお知らせするブログです。
2010年02月04日
ノビテクの『やれる気講師』の鈴木 真理子講師を紹介します!

プロフィール
大手損保会社に入社後、損害調査部を経て人事部の社員研修インストラクターとなる。研修運営会社にて契約インストラクターとして、各種階層においてプレゼンテーション研修や接遇研修を運営する。その後、ヴィタミンMを設立し幅広く活躍中。
チーム・コミュニケーションを高めるホウレンソウ
組織では、一人で完結できる仕事はありません。そこで周囲との協働の際には、コミュニケーションが欠かせないわけですが、中でも必要とされるのが、「ホウレンソウ」となります。
ご存知のとおり、このホウレンソウとは、美味しい緑黄色野菜のことではなく、報告・連絡・相談を意味します。
さて、仕事をする上で最も避けたいのが、自己判断によるミスです。
私達は、忙しい現場では、つい自分の担当業務だけに集中し、周りが見えにくくなるもの。そこで私は研修中に「皆さん、最近ホウレンソウの回数が減っていませんか?」と問いかけるようにしています。
では、私の新入社員時代の話をしましょう。
私は損害保険会社に入社し、地元の小規模な自動車事故センターに配属されました。担当業務は、契約者のお客様が起こしてしまった事故を当事者間に代わって示談を行い、保険金を支払うという仕事でした。社内では、私のような事務職と、アジャスターと呼ばれる自動車の専門職の男性がペアを組んで案件を担当します。
ところで、私は現在、講師を生業としていますが、当時は研修を受けることが大の苦痛でした。特に新入社員研修でのグループワークやゲームは、その目的が理解できずに参加度合いは低く、腕や足を組みながら受講態度の極めて悪い社員だったと記憶しています。
しかし、現場に配属されると、まさに戦場のような忙しさ。覚えなければならない知識やスキルが山積みになって待ち受け、入社3ヶ月は無我夢中で仕事に向き合いました。
ようやく仕事に慣れてきた頃のこと、油断が出たのでしょう。私は大きなミスを起こしました。保険金30万円の誤払いです。
保険金を支払うとき、ある修理工場から届いた請求書に口座の記載が漏れていました。その数日前、私は市内の同名の修理工場へ支払をし、口座を登録しておいたため、今回も同じ修理工場だと思い込んで、支払ってしまったのです。しかし、2軒はまったく別の修理工場でした。
正確さよりスピードを重視していたのが、私の弱みの一つでした。ペアや上司に一言、報告・連絡・相談をもちかけたなら、「焦らないで再度請求書を取り付けよう。正確さの方が大切だよ。それにコンプライアンス(法令遵守)という言葉を研修で習わなかったかい?」とアドバイスされたに違いありません。
さらに困ったことには、誤払い先からの回収が一筋縄ではいきませんでした。このとき初めて社会の厳しさや、お金に関わる仕事の緊迫感、プロ意識を教えられた気がします。
結果的に30万円は回収できたのですが、2年目社員のペアの男性が誤払い先に出向いて謝罪を重ねてくれたおかげでした。また上司や先輩方もフォローしてくれたのですが、誰一人、グチを言わずに生意気な新入社員を笑顔で助けてくれました。
この失敗を通して、私は自分の無力さを思い知らされ、同時に周囲への感謝とコミュニケーションの大切さを痛感しました。苦いけれど、今思えば、かけがえのない経験です。
ホウレンソウの活発な職場には、助け合いの風土も生まれます。皆さんが周囲に気配りのできる余裕と広い視野をもち、お互いが働きがいを感じられるよう、私の研修では、「べき論」をお伝えするよりも、このような失敗談を紹介するなど、実体験からの学びや気づきをお話するようにしています。
投稿by ノビテクBlog管理人